Ninja H2Rの魅力
ジェットエンジンを作る部署が作った300馬力のスーパーバイク
このバイクを見たことがある方は納得してしまう言葉ですが、このNinja H2Rは「常軌を逸したルックスのバイク」と呼ばることがあります。
300馬力というバイクには必要ないでしょ?という馬力、その顔、これまで作られたどのバイクよりも、「個性」が強いバイク、それがNinja H2Rです。
市販されているバイクの中では最もパワーがあり、通常販売されているバイクの中には例のないスーパーチャージャー(機械式濾過機・・・エンジンのクランクシャフトから動力、電動モーターによりコンプレッサーを動かし、空気を圧縮しエンジンに供給するための補機)をもっています。
どのバイクよりも、いえ通常バイクには設置されないスーパーチャージャーが利用されたのはなぜなのか、というと、このスーパーチャージャーの設計を行ったのが、カワサキであり、カワサキの中でも「ジェットエンジン製造の部署」が受け持ったからなのです。
そうでなければ、Ninja H2R、この常軌を逸しているといわれるバイクは生まれませんでした。
遠心式スーパーチャージャーを利用し実現したビッグパワー
鋼管トレリスフレームの998cc直列4気筒のパワーユニットが実現した300馬力、これはそれまで二輪の王者として君臨してきたBMW S 1000RRをはるかに100馬力以上超え、ロードレース世界選手権のMotoGPに出場するバイクに匹敵するパワーを持っています。
だからこそこのバイクは、市販品としては異例中の異例のバイクと呼ばれるに至ったのです。
コンパクトでとてもこれほどのビッグパワーが出ると思えないNinja H2Rですが、なるほど、このNinja H2Rの音を聞くと納得です。
この音に関しては、ぜひ、知っていただきたいNinja H2Rの特徴ともいえる音なので聞いていただきたいです。
Youtubeにアップロードされているカワサキの公式動画で確認できます。
魅力あるビッグパワーの音、この音も、Ninja H2Rに魅力です。
川崎重工の特殊な部署が受け持った
カワサキ、川崎重工の中でも、このNinja H2Rのスーパーチャージャーを担当した部署は、特殊な部署です。
タービン・機械カンパニーという部署で専門的知識、技術を持ったプロ集団といっていいでしょう。
「ジェットエンジン」というとんでもない馬力を生むエンジンを取扱いできる、このじゃじゃ馬をコントロールできる専門知識を持っているプロがいなければ、出来上がらなかったバイクです。
エアロダイナミクスに関しては、川崎重工の航空宇宙カンパニーと呼ばれる部署も参加しています。
プロ中のプロが作り出したマシンが、Ninja H2R、道理で特別すぎるバイクです。
扱いが難しいといわれるバイクですが、その個性あるルックスに魅力されてしまう方も多いバイクです。
一度、じっくりどのようなバイクなのか知っておくといいしょう。