重くなったと感じたらメンテナンスを!クラッチ編
意外とこまめなメンテナンスが必要なクラッチ
クラッチはバイクの運転には欠かせないパーツですし、操縦の快適性を大きく左右する部分でもあります。
もし、運転していて以前よりもクラッチが重くなってきた、ハンクラッチの感覚が違ってきた、遊びが急に少なくなってきたという時はクラッチのメンテナンスが必要かもしれません。
クラッチのメンテは意外と頻繁に行なった方が良く、点検は2,3か月に一回の割合でした方が良いでしょう。
クラッチの遊びや重さを握って確かめるだけでなく、オイルの状態やワイヤーのさびなどがないかどうかを、動画のように確認していきます。
もしその時点で何らかの不具合があったら、すぐに交換やオイル注油などをした方が良いでしょう。
クラッチのメンテナンスに必要な工具
クラッチのメンテナンスはさほど難しいものではなく、必要な工具もそれほどありません。
ソケットレンチやメガネスパナ、ワイヤーの細かいところをつかむためのラジオペンチがあれば大体の作業はできます。
オイルを注油する際には、バイク用のワイヤーインジェクターという工具があると便利で、ワイヤーから正確にオイルを入れていくことができます。
クラッチのメンテナンスではオイルが周りに飛び散ることが多いので、地面が汚れてもいいところを選ぶようにしましょう。
もしくは新聞紙などを地面に敷いて、オイルが地面に染み込まないようにすることもできます。
バイクのモデルによっては小さな部品の取り外しなどが出てくることもありますので、パーツをなくさないためにも、小さなテーブルのようなものをそばに置いて、整頓しながら部品を置けるようにすることもコツです。
クラッチワイヤーのグリスアップ方法
まず、動画にもあるようにアジャスティングボルトから、クラッチワイヤーのフック部分を外していきます。
これは簡単に見分けることができますが、モデルによってもフックの形状やはずし方が異なることもありますので、一応事前にバイクの取扱説明書で確認しておく方が良いでしょう。
その後、前述のワイヤーインジェクターなどを使ってクラッチワイヤー部分にオイルを入れていきます。
この場合は、エンジン側のクラッチワイヤーの出口を確認しながら行うようにして、下から新しいオイルが出てくるのを待ちます。
きれいなオイルが垂れてきたらその時点でオイル注油をストップして終了となります。
後は元通りクラッチワイヤーを接続すれば完了です。
これでオイル注油は終了ですが、アジャスティングボルトを調整して、クラッチの遊びを確認する作業も同時にやってしまいましょう。
ボルトを手前に締めると遊びが少なくなっていき、逆に奥に締めこんでいくと遊びが多くなっていきます。