スポーツシングルの良さを最大限に引き出した「SRX-6」
SRXの歴史でわかる弱点とは
SRXはすでに20年以上という年月を持つ人気の高いバイクです。
走行性能が高く愛され続けてきたSRXですが、非常にいいバイクなのに残念な部分が3点ありました。
17インチホイールはコーナーを曲がるときライダーの意思ではなく勝手に曲がっていくような感覚があり、フロントフォークの太さによってブレーキを踏むたびに底付きを起こす、さらにシートのスポンジが柔らかすぎてお尻がぐっと沈み込んでしまう、この三つの弱点があったのです。
SRXはザ・ビッグシングルという最高の走行性能を持っているのに、せっかくの魅力が三つの弱点のせいで薄れてしまう、そこでこれを改良しスポーツシングルの良さを引き出すことに成功しました。
SRX-6のスペックは?
ヤマハ SRX-6のエンジンは空冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒、総排気量は608㏄です。
車体は全長2090㎜、全幅720㎜、全高1045㎜となっています。
最大トルクは4.90kgm/5500rpm、5速変速、タイヤサイズはフロントが110/70-17、リアは140/7-17です。
20年以上経過しSRXは絶版となったバイクですが、SRX-6をカスタムすることでより魅力あるバイクに生まれ変わります。
弱点だった部分をカスタムしこれまでのSRX-6にはなかった魅力を引き出しています。
SRX-6を改良しより魅力あるバイクへ
前後17インチのホイールを18インチに変更、ここにKYBスペシャルフォークを合わせてライダーの意思でコーナリングのコントロールができるように改良しました。
エンジンも改良されたことでフレキシブルなスタートを可能としています。
608㏄のエンジンを660㏄に変えるためにスリーブを入れ替えケースボーリングを施酢など改良し、スムーズな走り出しを実現、乱暴なイメージがあったエンジンが扱いやすいエンジンに変化しました。
お尻が沈み込むだけのシートは、しっかりと腰のあるスポンジを採用し表面デザインも変更しています。
これによってさっと思う通りの体重移動ができるようになり、ワインディングもスムーズです。
これまでシートの沈み込みで疲労しやすいためツーリング向きとはとても言えなかったSRXが、SRX-6になりツーリングにも快適なバイクとなりました。
スピードを細かくコントロールできるようにキャリパーをラジアルマウントの6ポットキャリパーとφ320㎜の鋳鉄ローターに変更、ライダーの意思に応えてくれる走りが実現しています。
様々なスペックの変更によってSRX-6はSRXシリーズの走行性能の良さにプラスし、軽快さをもった扱いやすいバイクとなったのです。
SRX-6の動画でわかる走行性能と快適性
SRX-6の動画を見てみると、これまでコーナリングがコントロールしにくかったイメージはありません。
走り出しも重さがなく軽快にスタートし、ライダー自身がしっかりバイクをコントロールできていることがわかります。
ワインディングも無理なくスムーズ、この動画を見る限りツーリングも楽々こなせそうです。
弱点をなくすことで走行性の良さが引き出されていることがわかります。