チェーン調整のタイミングと方法
チェーンの状況を確認する
エンジンの力をリアタイアに伝えるのがバイクのチェーンの役割です。
このチェーンはバイク走行をしていると張り具合が変わってきてしまうため、調整する必要があります。
バイクの安全走行にも関わってくるため、定期的にチェーンの状況を確認することが大切です。
バイクのチェーンは使っているうちに摩耗が原因で少しずつ伸びてくるので、たるみが生じてしまいます。
その原因は、チェーンのパーツ同士が擦れることで隙間が生じて、チェーンがだらりと緩んでしまうこと、エンジンの力をチェーンの動力にするスプロケットとチェーンも摩耗することが考えられます。
このように、バイクのチェーンがたるんでしまうと快適なバイク走行ができなくなるため、リスクに備えるためにも伸びやたるみを改善しておきましょう。
バイクチェーンには適度なたるみが必要
たるみを直すと言っても、加減がわからないという人もいるでしょう。
チェーンのたるみ具合はバイクによって異なるのですが、たるみを確認するポイントとしては一般的に20~25mmが適正と言われています。
チェーンをピーンと張り過ぎるのも、引っ張られやすくなって負担が大きくなるので注意しなければいけません。
マニュアルをお持ちの方は、たるみの適正量が書かれているので確認しておきましょう。
なお、チェーン調整を行う走行距離の目安としては、1000km毎と言われていますが、あまり乗らないバイクでも、1ヶ月おきを目安にチェーン調整しておくと安心です。
チェーン調整に必要な道具を揃えておこう
バイクのチェーン調整には、専用の道具があると便利です。
ナット用コンビネーションレンチは、チェーンアジャスターとアクスルシャフトのナットに使うためのものなので、事前にサイズ確認が必要です。
また、張り具合を見るための定規も揃える必要がありますが、これは日常使いの普通の定規で問題ありません。
できれば、チェーンのたるみを正確に見るためにも、バイクを垂直に立てることができるメンテナンススタンドがあると良いでしょう。
バイクチェーンの調整方法
まず、ジャッキアップをしてリアタイアを浮かせるか、メンテナンススタンドを使用してリアスタンドでタイヤを浮かせます。
ここでチェーンケースがある場合は外しておきましょう。
リアタイヤのアクスルナットを緩めたら、リアタイヤの左右にあるチェーンアジャスターも緩めつつ、張り具合を調節していきます。
見方としては、スプロケット周りのチェーンを上に押さえ、一番張っている摩耗のあまりない部分に定規を使って正確に測ります。
調整できたらチェーンアジャスターの左右を合わせ、元通りにナットを締めればOKです。