ゼファーシリーズの最終モデルゼファーX
ゼファーXの特徴とは?
「西風」を意味するゼファーシリーズは、カワサキが世界に誇る名機です。
その最終モデルとして発売されたのがゼファーX(カイ)で、1996年に登場しています。
その後、13年という長い期間にわたって市販され続けて、まさにカワサキの中でもトップのロングセラーモデルに成長していったのです。
オリジナルのゼファーをベースとしていて、エンジンの仕様を大きく変更しています。
その内容としては2バルブから4バルブにしているというのが大きく、46PSだった馬力が一気に53PSまで引きあがられています。
これにより力強くうねりを感じさせる走るの楽しさがぐっと広がりました。
エンジン性能の引き上げに伴い、その後も改良が続けられています。
発売翌年の1997年にはマイナーチェンジという形で、足回りの強化や一部の排気系の変更をしていて、よりバランスの取れたマシンに仕上げられています。
このように、走りを追求するために、長い販売期間にわたって何回も改良が繰り返されているのもゼファーXの特徴と言えるでしょう。
デザインはカワサキらしい、無駄のないどっしりとした雰囲気です。
タンクとシート周りのシンプルさと共に、下部には無骨な印象も与えるむき出しのパーツ類のコントラストが独特で、ゼファーのトレードマークとなっています。
ラッパ型のマフラーや垂直に近い形で伸びる大きめのフロントショックなど、メタル感の強いパーツ類もデザインのアクセントとなっています。
走行性能は非常に高く、高速走行でもぶれない安定性がありますし、手元で楽に操作できる取り回しの良さも魅力的です。
そのため、街乗りから長距離ツーリングまで幅広いシーンで、走りの楽しさを感じさせてくれます。
ゼファーXが人気の理由
ゼファーXはやはり往年の名機という印象が非常に強く、そのオリジナルのデザインやこだわり抜いたカワサキの技術が人気の理由となっています。
若い頃にゼファーに憧れていた人が、年齢が上がってから中古車を探すというケースも多く、思い出の名機として認識されているマシンでもあります。
世界的に見てもこのゼファーXの人気は高く、アメリカやヨーロッパなどでも高値で取引されています。
それだけデザインでも走行性能の面でも飛びぬけていて、他にはない魅力を感じさせてくれます。
カラーバリエーションも多くて、スポーティーなブラックや多少レトロ感を出しているレッドなどが人気です。
それぞれの年代でパーツの変更がされているので、その違いによって好みが分かれるというのもファンが惹きつけられる点です。
さらに、ゼファーシリーズは熱狂的なファンが多いので、中古車の状態が良く今でも新品のような輝きと、高い性能を保っているものもたくさん見られます。
こうした中古車の質の高さも人気のポイントです。