ビッグスクーターブームの中心だったマジェスティ
マジェスティの特徴とは?
1990年代にはビッグスクーターのブームが起こりましたが、そのけん引役となったのがこのヤマハマジェスティです。
1代目のマジェスティは1995年に登場しましたが、一気に人気に火が付きビッグスクーターと言えばマジェスティというほどの過熱ぶりでした。
安定感のあるボディーとスクーターとしてはパワフルなエンジンが特徴です。
そして、スポーティーなボディーはスクーターのイメージを一新しました。
長距離ツーリングにも耐えられる走行性能の高さや、長時間の運転でも疲れにくいシートの心地よさや安定感といったものは他にはない魅力となっています。
ビッグスクーターのブームは徐々に収まっていきますが、その中でもマジェスティは引き続き一定のファンを勝ち得ていました。
2012年にはフロントのデザインを大きく変えるなどして、マイナーチェンジをしてさらにファン層を広げています。
その後、2014年のモデルを販売して、シリーズが終了となりました。
マジェスティはビッグスクーターという新しい世代を作り上げたと言って良いほど、様々な特徴的な試みをしてきました。
特にデザインをシームレスなものとすることに力を注ぎ、フロントからリアまで流れるような美しさを誇っています。
さらに、走行性能を高めるための高い技術も特徴となっています。
たっぷりサイズの収納スペースを持っているのに軽量化されているなど、街乗りでもツーリングでも使いやすい機能も魅力的です。
マジェスティが人気の理由
ビッグスクーターの方向性を決めたマジェスティのデザインは、スポーティーでありつつも柔らかい印象を与えてくれます。
そのため、タウンユースをメインとする人からも、ツーリングを目的とする人からも支持されてきました。
安定感のある走行性能や、電源確保や収納装備の便利さなど実用的な点も人気の理由です。
ツーリングに向いたオプション装備やカスタムパーツを付けることでかなり幅広い用途に対応できるため、マニュアル車からの転向をしたライダーもたくさんいました。
マジェスティは250ccだけでなく、400ccモデルも出されています。
シリーズ終了直前には155ccモデルも投入されていて、エンジンのバリエーションも豊富に用意されました。
これにより、本格的な長距離走行をしたい人から、日常使いにバイクを乗る人までかなり広い層からの人気を集めるようになっています。
デザインやカラーリング、カスタムパーツなどのバリエーションも多く、自分好みの一台にできるのも魅力的です。
生産終了後も、たくさんの台数が中古車市場で取引されています。
ツーリング用にカスタムされたものなどは、その機能やデザインによって高値で取引されることがあるほどです。