ストリート系として定着したTW225E
TW225Eの特徴とは?
ヤマハTW225Eは、1987年に登場したシリーズでストリートタイプのバイクです。
発売された年代はストリートバイクの全盛期とも言える時代で、各メーカーで個性的なモデルがいくつも販売されていました。
その中でもこのTW225Eは人気が高く、「ティーダブ」という愛称で親しまされていました。
その特徴は、太いタイヤと無駄のないシンプルなデザイン、それでいて造形美を感じるバランスの良さといった点です。
さらに、TW225Eはカスタムがしやすい作りで、カスタムパーツもたくさん出ているため、自分好みの一台を作り上げられるのも特徴です。
アウトドアに適した頑丈なフレームや重心が高めのボディー、長めのストロークを持つサスペンションなどの機能面にも注目できます。
重量は軽いのですが、作りは堅牢でタフなバイクとなっています。
こうした特徴がありますので、タウンユースも快適ですし長めのツーリングや、ちょっとしたアウトドアなどでも走りの良さを発揮することができます。
発売後いくつかのモデルチェンジを経て現代に至りますが、その都度デザイン面での調整がされているのも特徴的です。
ストリートタイプとしてのポップさは残しつつも、タンク部分の塗装にこだわりスポーティー感を醸し出したり、メタリックブラックで渋さを演出したりと、それぞれのモデルでユニークな工夫がなされています。
現行モデルはタンク周りに多少角ばったフォルムを配置し、フレームの武骨さなども出しているため、ヤマハらしいどっしりとした存在感が特徴となっています。
TW225Eが人気の理由
TW225Eは、見た目こそはストリート系ですが性能としては完全にアドベンチャースタイルです。
そのため、初期のTW220シリーズは北極探検に使われたほどの、タフさと使い勝手の良さを持っていました。
冒険家が好んで使うスペックの高さや映画でカッコよく取り上げられるなどの宣伝効果も、このTW225Eシリーズの人気の高さの理由です。
歴史を通じて人気が安定してあったバイクでもあります。
ストリート好みの若い世代から人気が高いのはデザイン性もありますが、カスタムがしやすいというのもポイントです。
ベースはシンプルなので、そこからパーツを加えたり入れ替えたりすることで、かなりテイストの異なるバイクに仕上げられます。
カスタムパーツもたくさん出ていますので、初めてカスタムをしたいという人からも支持されています。
すでに2008年に国内仕様のモデルは生産終了していますが、その人気は衰えることなく中古車市場で盛んに取引されています。
カスタム済みのマシンも、その内容によっては高く取引されることもあって、新たな市場を作り上げています。