アドベンチャーも街乗りも楽しめるVストローム800DE

私が最近気になっているバイクのひとつが、スズキのVストローム800DEです。アドベンチャーバイクらしいたくましさがありながら、普段使いにも向いているのが魅力なんですよね。オフもオンも走れて、しかも装備が充実している。実際にスペックやレビューを見てみると、そのバランスの良さに驚かされます。
パワー特性がちょうどいい
エンジンは775ccの並列2気筒で、270度クランクを使っているというのがポイントです。Vツインっぽいトルク感があって、発進からの粘りもあるし、高速域までスムーズに伸びてくれます。低回転から扱いやすくて、いきなりグッとくる感じがないぶん、街中でも乗りやすそうです。
長時間走っても振動が少ないのは、スズキ独自のクロスバランサーのおかげ。私は手のしびれが気になるタイプなので、こういう配慮はありがたいと思います。音も荒々しさより、落ち着いた響きでツーリングにちょうどよさそうです。
それに、急かされるようなパワー感ではなく、ひと呼吸おけるような出力特性も気に入っています。のんびり走りたいときも、アグレッシブにいきたいときも、気分で合わせやすいのがいいですね。
電子制御も自然で扱いやすい
このバイクには、スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)が入っていて、モード切り替えができるのがいいところです。アクセルの反応は3つのモードから選べて、自分の好みに合わせたり、路面状況に合わせて変えられるのが便利だと思います。
特にGモードと呼ばれるグラベル用のトラクションコントロールは、未舗装路でのコントロール性を高めてくれるらしく、オフも走ってみたい人には頼れる機能ですね。さらにクイックシフターや、発進時にエンストしにくくなるローRPMアシストなんかもついていて、装備の充実ぶりはかなりのものです。
どれも自然に効いてくれる感じらしく、「制御されてる」というより「うまく支えてくれる」印象です。こういうバイクは、乗っていて安心できますよね。
ツーリング装備もそろっている
見た目はタフでアドベンチャーらしい雰囲気ですが、実際の装備もなかなかです。21インチのフロントホイールと長めのストロークがあるサスペンションで、段差や荒れた道でも安定して走れるようになっています。オフ寄りの構成ではあるけれど、街中でも問題なく扱えるという声も多いです。
シート高は855mmと少し高めではありますが、足つきも極端に悪いというほどではなさそうです。20LのタンクやフルカラーのTFT液晶メーター、ハンドガード、スクリーンなど、ロングツーリングにも役立つ装備が標準でそろっているのも見逃せません。
旅の途中でスマホを見たり、ナビを使ったりするときに、視認性の高いメーターがついているのはやっぱり便利です。こういう「ちょうどいい」装備が多いのも、このバイクの魅力だと思います。泊まりがけのキャンプや林道探索にも、無理なく連れていけそうな安心感があります。