水冷スポーツシリーズ・ナイトスタースペシャル
ナイトスターの上位版ナイトスタースペシャル
2022年に登場したハーレーダビッドソン「ナイトスター」は、最新鋭のパワーユニット「レボリューションマックス」を搭載したバイクとして知られています。
その基本構造は2021年に発表されたスポーツスターSやパンアメリカ1250と同じですが、排気量の減少や可変バルブタイミング機構の単純化など、マシンの特性に応じた改良が施されています。
ライディングモードはスポーツ、ロード、レインの3つが設定されており、エンジンブレーキの効き具合やトラクションコントロールがカスタマイズ可能です。
ナイトスターのアップグレード版である「ナイトスター スペシャル」には、ABSと加速時に後輪の空転を抑制するトラクションコントロールシステムが搭載されています。
外見上ではビキニカウルが取り付けられ、タンデムスタイルが採用され、タイヤ空気圧監視システムを備えた新デザインのアルミホイールが装着されているのが基本モデルとスペシャルの違いです。
走行性能に関しては、実際にナイトスタースペシャルに乗ると、従来のハーレーとは異なる印象を持ちます。
まず目立ったのは車体の軽さで、車両重量は225kgと大幅な軽量化が実現されています。
エンジンはスムーズに回り、街中での走行には十分なパワーがありますが、スポーツスターSやパンアメリカ1250と比べると控えめな印象です。
これはナイトスターの排気量が975ccと小さいことが理由でしょう。
もちろん、ナイトスタースペシャルも都市での通勤に充分な性能が備わっています。
ユーザーの好みによってはこちらのモデルを評価する方もいるのではないでしょうか。
今後に注目
過去のハーレー同様、のちのちマーケットが充実すれば自分好みにカスタマイズが可能になります。
水冷レボリューションマックス搭載のシリーズのうちでも、かつてのスポーツスターの雰囲気を強く残すシンプルさはそれ自体が魅力的です。
1970年代を思わせるロゴのデザインなども、ナイトスタースペシャルというモデルにしっくりきます。
ハーレーのバイクは、過去のモデルもそうであったようにノーマル状態では魅力を十分に評価できないものです。
ユーザーが個々に自分の好みに合わせてカスタムを行うことが、ハーレーの大きな魅力の一つだと言えます。
ナイトスターとナイトスタースペシャルは、往年のスポーツスターの雰囲気を残しつつ、シンプルなデザインのためカスタムベースとしてもその可能性を広げています。
これにより、バイク愛好家たちがさらに自分好みの一台を作り上げることができるでしょう。
それぞれに独自の魅力を持ち、ユーザーの好みや用途に応じて選べるのが大きなポイントです。