2023モデルが発売になったNinja ZX-10R KRT EDITION
新モデルが登場したNinja ZX-10R KRT EDITIONの特徴
4月8日、カワサキモータースジャパンは2023年モデルの「Ninja ZX-10R KRT EDITION」をリリースしました。
このモデルは2019年以降国内向けに展開されているスーパースポーツモデルで、先代モデルよりも空力性能を向上させた新しいボディが特徴です。
また、クルーズコントロールやTFT液晶メーターなどの最新装備も備わっています。
今回リリースされた2023年モデルは、Kawasaki Racing Teamのカラーを採用したKRTエディションで、グラフィックも新しいものになっています。
さらに、ライムグリーン×エボニーというニューカラーが追加されました。
価格については、従来の税込231万円から税込233万2,000円に改定されましたが、装備や仕様に大きな変更はありません。
以前のモデルでは、シリンダーヘッドのバルブトレインにフィンガーフォロワーロッカーアームを採用することで高回転域の性能と信頼性が向上し、最高出力は147.1kW(200ps)/13,000rpmに達しました。
最新モデルでは、レース用のハイリフトカムシャフトに対応するシリンダーヘッドを備え、最高出力は149kW(203ps)/13200rpm、ラムエア加圧時は156.8kW(213.1PS)/13200rpmとなっています。
また、クイックシフターやトラクションコントロールシステム、ローンチコントロールモードなどの電子制御機能も健在です。
Ninja ZX-10R KRT EDITIONの乗り心地
Ninja ZX-10R KRT EDITIONの乗り味は、ライディングポジションがタイトで、スポーツライディングには向いているものの、渋滞路などでの疲れが避けられないのは若干否めません。
しかし、そもそもこのようなモデルはサーキットでの戦いを前提として作られたマシンであり、ストリートでの使用には少し我慢が必要です。
とはいえ、エンジンは低回転でもトルクがあり、取り回しもしやすいです。
3000回転くらいでシフトアップすれば、イージーライドを楽しめます。
長時間ピットロードを走行しているような感じですが、意外にも普段使いでも快適に感じられます。
ワインディングや高速道路では、ステップ入力や腰の使い方でフロントを内側に向けて曲がれます。
長い直線を見つけてスロットルを開けたときにはリアが跳ね上がったりタイヤのスキール音が聞こえたりしますが、電子制御のおかげで問題なく車体を前方に押し出せます。
クローズドコースではないため、本来の性能を発揮できる範囲は限られますが、乗りやすさと高性能には圧倒されます。